論文タイトル BNT162b2 COVID-19 vaccination in children alters cytokine responses to heterologous pathogens and Toll-like receptor agonists(BNT162b2 小児におけるCOVID-19ワクチン接種が異種病原体およびToll様受容体作動薬に対するサイトカイン応答を変化させる)
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fimmu.2023.1242380/full
BNT162b2 と言うのは初代のファイザーmRNAワクチンのことです。
There were sustained decreases in cytokine responses to viral, but not bacterial, stimulants six months after BNT162b2 vaccination. (BNT162b2ワクチン接種の6ヵ月後には、細菌性ではなくウイルス性の刺激物質に対するサイトカイン応答が持続的に減少した。)
➡子供にファイザー打つと半年たっても他のウイルスへのサイトカイン応答が持続的に減少したということです。(細菌に対する応答は打ってない子供に比べても変化なかったと。)
BNT162b2 vaccination is associated with a decrease in bacterial and viral stimulant-induced cytokine responses one month after vaccinationBNT162b2. (ワクチン接種は、ワクチン接種1ヵ月後の細菌およびウイルス刺激物質誘発サイトカイン応答の低下と関連している)
➡ちなみにファイザー接種一か月後の子供は最近にもウイルスにも免疫応答が減弱するとのことです。接種1か月以内は他の感染症にかかりやすくなる可能性はありますね。下記が接種28日後ですが、真ん中のCOVIDと書いてある、コロナに対しては当然免疫応答は亢進(赤)してますが、上のBacterial(細菌)や下のViral(ウイルス)に対しては減弱(青)してます。しかし短期的にはこういう現象は珍しくないと思います。問題は半年も経った後に、他のウイルスへの免疫応答が下がってることですね。
Our results add to the evolving evidence that SARS-CoV-2 mRNA vaccination reprograms both adaptive and innate immune responses.(われわれの結果は、SARS-CoV-2 mRNAワクチン接種が適応免疫応答と自然免疫応答の両方を再プログラム化するという進化する証拠に加わった。)➡気持ち悪い話ですね。
適応免疫応答とはいわゆる従来の免疫、抗体やT細胞による細胞性免疫のことです。自然免疫応答というのは初めての病原体が入ってきてとりあえず大まかに攻撃する仕組みの事です。